幼児のごっこ遊びを盛り上げて子どもの成長につなげよう

ポイント2 実践術

商品以外にも、メニュー表、看板、レジ、お金、電話、買い物袋などの道具は、遊びをさらに深めます

メニューはないですか? あったら便利なんだけどなあ

などと声をかけて、必要なものは作って遊ぶように促しましょう。「ないものを自分で生み出す力」や「表現する力」、「手先の器用さ」を育てることにつながります。

メニュー表などの道具が必要になったときにすぐに作れるように、保育室には、画用紙や空き箱などの廃材のりやガムテープやペンなど、必要な道具を用意した工作コーナーを設置しましょう。
道具を作りながら、はさみの使い方や広告紙で筒状の棒を作る方法など、道具や材料の扱い方なども教えていくことが大切です。

工作コーナーの作り方は、以下の記事をご覧ください。

ポイント3 実践術

保育者は遊びを広げつつ、遊びに流れや起承転結をつけるようにしてください。
既製品のおもちゃをただ売り買いするだけであったり、ものづくりばかりしすぎて収拾がつかなくなったりするようでは、ごっこ遊びの楽しさが半減してしまいます。ある程度遊びが深まってきたら、「開店から閉店までを演じよう」と提案したり、「ランチの時間だよ! たくさんのお客さんが来て大変だ〜」などと言って慌ただしいランチの時間をピックアップして遊ぶなど、遊びに流れをつけると、メリハリができて遊びが楽しくなります。

<さらにひとテク>
作ったものを残しておく
など、明日もごっこ遊びの続きができるようにすると、子どもたちは翌日以降はさらに遊び込むようになります。遊び込むまでになると、自分で創意工夫をしたり、家や町で見てきたことを反映させたりするようになります(社会性やルール・マナーの育ちにもつながります)。ぜひ「遊び込む」活動までもっていけるように子どもたちを引き込んでくださいね。