アドリブ力や問題解決力を育むごっこ遊び

ごっこ遊びは、どうして子どもに人気の遊びなのでしょうか。きっと、シナリオのない即興ドラマのように、よく知っているできごとを演じながら起きるハプニングに絶えず対処していくことが快感であり、おもしろいのでしょう。

そうしたハプニングへの対処を繰り返すうち、子どものアドリブ力や問題解決力が育っていきます。もし、それらの力を積極的に高めたいのなら、保育者が意外性のある遊びを提案したり、ハプニングを起こしたりしてみましょう。

しまった、寝坊しちゃった!

(人形を抱えて) 大変! 子どもが病気になっちゃった

などと言えば、身支度を手伝ってくれる、人形を病院に連れて行ってくれるなど、頭を働かせて反応してくれるでしょう。

子どもは遊びながら問題に対処していきますから、保育者も一緒に頭を働かせてセリフを考え、子どもの豊かな体験につながるような言葉かけをしてみましょう。