ーこうした活動を「JAXA宇宙教育リーダー」としてされているわけですが、このJAXA宇宙教育リーダーとは、どういったものなのでしょうか。
JAXAには、宇宙をテーマにした教育「宇宙教育」を行う人を応援する仕組みがあり、そのための無償のプログラムを修了した人が名乗れる肩書きが、「JAXA宇宙教育リーダー」です。
JAXA宇宙教育リーダーはJAXAの職員ではなく、学校の先生や科学館の職員のかたなど、宇宙の魅力を仕事として伝えているかたが多いですね。
また、JAXA宇宙教育リーダーになると、例えば、出前講座などで必要な、実験道具、工作キットなどの素材をダウンロード、使用することができます。
ー和田さんご自身は学校の先生や科学館の職員ではないですよね。なぜ、JAXA宇宙教育リーダーになろうと思ったのですか。
私自身が人工衛星に関わる仕事をしているということもあり、子どもたちに宇宙に興味をもってほしかったからです。
また、宇宙関連の業界の外にいる人たちに、もしかしたらこの業界があまり必要とされていないのではないか。そんな懸念もあって、この業界に目を向けてほしい、という気持ちから、教育という形で外の世界と繋がったんです。
20年前から活動しているので、昔私の話を聞いてくださったかたが、同じ業界に入り、活躍している、といううれしいケースもあります。
また、最近ではこの活動から得られた人とのつながりをもとに、例えば芸術関係などの一見宇宙とは関係のない人たちに、宇宙業界の人たちを紹介し、新たな価値やプロジェクトを生み出すお手伝いもしています。