こんにちは。生き物大好きケンタローです。
これまでご紹介した「保育する生き物」はこちら。
今回は、2017年に日本中に話題を振りまき、2018年も和歌山の動物園で赤ちゃんが生まれた「パンダ」のお話です。
テレビなどでもよく取り上げられていたので、その子育てについて知っているかたも多いかもしれませんが、おさらいのつもりで読んでみてください。
それでは、早速パンダの基本情報。
分類 | 食肉目クマ科ジャイアントパンダ属 |
大きさ | 体長120〜150cm程度 体重85〜150kg程度 |
住んでいる場所 | 中国のごく一部の地域の竹林 |
食べ物 | タケ、ササ、タケノコなど |
パンダは正式には「ジャイアントパンダ」と言います。
よく知られているように、野生のパンダは現在では中国のほんの一部にしか生息しておらず、中国政府によって手厚く保護されています。
生息頭数は非常に少なく、野生下で推定2,000頭程度、飼育頭数は400頭ほどだと言われています。日本でのパンダ誕生は、とってもおめでたいことだったのです。
しかし、生まれてからも安心できません。パンダならではの特徴のため、その子育ては非常に難しいものなのです。
まず、パンダの子供は非常に未熟な状態で生まれます。体重はわずか140g程度と、母親の1000分の1程度しかありません。
自力で歩くことはもちろん、目も開いていないため、しばらくは母親がお腹に乗せた状態で過ごします。
この時、あまりに小さいため、母親の体に押しつぶされてしまうことも。。
そうなるともちろん助かりません。
また、2〜3頭生まれた場合でも、母親が育てるのは1頭のみと言われています。そのため、野生のパンダの場合、母親に選ばれた子供以外は死んでしまいます。そこで、飼育下では1頭を人間が預かり、母親の隙を見て子供を交換し、交互に母乳を飲ませる方法が取られています。
※2頭同時に育てる例もあるようです。
生後40〜60日ほどで目が開き、生後3〜4カ月ほどになると、子供は母親のそばで寝ることができるようになります。
しっかり歩けるようになってくると、身のまわりのさまざまなものに興味を示し、木登りをしたり、ゴロゴロと転がったり、親とじゃれ合ったりするなどして楽しく遊びながら成長していきます。こうした様子がテレビなどで放送されていましたが、本当にかわいいですよね。
こうして、生まれてからおおよそ1年半くらいから独立していきます。
ちなみに、上野動物園のシャンシャンの様子は、東京ズーネットの動画でいろいろと見ることができます。
和歌山アドベンチャーワールドの赤ちゃんも、元気に育ってほしいですね。
そんなパンダの関連書籍をご紹介します。園や家で、お子さんと一緒に読んでみてください。
ページをめくると、見開きいっぱいにかわいいパンダの写真が登場。ページをめくると、パンダの数は一頭ずつ増えていくしかけ。1、2、3…とパンダを数えながら、楽しく数にふれることができます。
あのパンダの白黒模様の謎が今解き明かされる! なぜパンダは白黒なのか、諸説ありますが、実はそうだったのか! と膝を打つ衝撃の絵本です。※フィクションです。
実際に飼育しているパンダを観察。そこからわかるパンダの生態が詳しく書かれています。パンダをもっと知りたい方におすすめ。