新時代の新教育!? 「宇宙教育」ってどんな教育?

こんにちは。ケンタローです。

最近、はやぶさ・はやぶさ2の活躍や、ブラックホールの撮影に成功した、など、宇宙に関わるニュースが日常でも耳に入ることが多くなってきました。
地球から何年もかかる距離にある小惑星にたどり着くとか、宇宙の起源が云々とか、費用が〇〇億円とか、どれもスケールの大きなお話ですよね。
まさに(漢の)ロマン。

さて、今日は、そんなロマンたっぷりの宇宙に関わる、「宇宙教育」のお話です。

あまり聞き慣れないと思われるこの言葉。一体どんな教育なのでしょうか。

多くの保育園や小学校などで「宇宙教育」をされている、「JAXA宇宙教育リーダー」の和田直樹さんに、「宇宙教育」について、伺いました。
※ JAXA…宇宙航空研究開発機構。

Profile
wada和田 直樹(わだ なおき)さん
JAXA宇宙教育リーダー。民間企業でエンジニアとして勤務し、人工衛星の設計などに携わりながら、保育園や小学校、子ども向けのイベントなどで、宇宙に関わる出前講座などのボランティア活動を行う。宇宙飛行士の選抜試験も経験。

驚きや感動が宇宙教育の入り口

ー「宇宙教育」とは、どんな教育なのでしょうか。具体的な活動などを教えてください。

私の場合、相手の年齢などに合わせて変えるのですが、例えば、夜の観望会で星を見て、星の魅力を伝えたり、スライドで国際宇宙ステーションや星雲を見せてそのお話をしたりします。

他には、「宇宙をつくろう」という出前講座もしています。
この講座は、実際に手を動かして、小さな容器の中に、宇宙、つまり真空状態を再現する、という実験をメインに行います。
容器にマシュマロを入れて蓋を閉め、容器の空気を徐々に抜いて真空にしていくと、マシュマロはどうなると思いますか?

なかなか想像しにくいかもしれませんが、マシュマロは膨らんで、大きくなるんです。

そうすると、小学生なら「大きくなった!」「なんで!?」と興味津津になります。未就学児に至っては、大きくなったマシュマロを食べたくて、容器を開けようとするんです。彼らの力では絶対に開けることはできませんが(笑)。

しっかり子どもたちの心を掴んだところで、小学生なら宇宙や人工衛星などの紹介や説明をしていきます。ただ、未就学児には、技術的な話は難しいのであまりしないですね。

ーその実験は楽しそうですね。

はい。実験以外にも、宇宙の写真などを見せると、「すげー!」などと、大きく反応してくれます。

以前、宇宙飛行士の若田さんが、宇宙でおにぎりを紹介する動画を見せたのですが、私たち大人であれば、「次はどんな食事だろう」などと考えますよね。
でも、子どもはそんなことは考えず、「若田さん、浮いてる!」など、大人が当たり前に感じることに驚くんです。

こうした「驚き」や「感動」を大切にしています。

ー他にはどういった活動をされているのでしょうか。

小学校や保育園などだけではなく、イベントでも活動をしています。

例えば「キッズアントレタウン」というイベントでは、子どもたちが宇宙に関わる事業をするにあたり、メンター(助言者)としてお手伝いしました。

宇宙というテーマを使って、どんなサービスをすればお客さんに楽しんでもらえるか、そのためには何が必要か、などを、私の知見からアドバイスしました。

<キッズアントレタウンの記事はこちら>

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