作ってみました! ゆる壁面のすすめ

アンケートへのご協力ありがとうございました!

お礼が遅くなりましたが、前回アンケートにお答えくださったかた、ありがとうございました!

「あまり必要ないと思う」と答えてくださったかたもいて、ちょっとだけホッとしました。

「私だけだったらどうしよう……」とドキドキしていました。「そんなアンケート見てないよ?」というかたは、以下の記事をご覧ください。

壁面装飾って何のためにあるの?
壁面装飾作りって大変ですよね 私は壁面装飾作りがあまり好きではありません。 型にはまったようなくまちゃんやうさぎちゃんを飾ることに、保育者としての意図が見出せないか...

「壁面装飾作りが好き」というかたも、きっといらっしゃったと思います。子どもたちを、かわいらしい雰囲気で迎えてあげたいという思いって、きっと子どもたちを思うからこその気持ちで、それもすてきなことだと思います。

保育に答えはないので、どちらが正解ということではないですね。

ただ、「あまり必要ないと思う」というかたのなかには、「あまり必要ないと思うけど、辞められたら苦労しないよ!」と思われているかたも多いのではないかと思います。

保育園や幼稚園で働くうえで、園の方針と自分の考えが違う、ということはよくあることですよね。

だから私のように「あまり必要がないと思う」というかたも、「作るのは好きだよ」というかたにもおすすめしたいアイディアとして、今回子どもたちと一緒に完成を目指す「ゆる壁面」を考えました!

ゆる壁面作ってみました! 子どもと一緒に楽しく作ろう! テーマは秋

子どもたちと作ることで、秋や壁面装飾を身近に感じさせたり、「にじみ絵」という技法を、新しい遊びとしてのきっかけにしたりしてほしいと思います。

■材料

絵の具 筆 雑巾 模造紙 コーヒーフィルター

■作り方

1、まず、木の幹を作ります。模造紙を縦に2枚つなげて、木の幹の形を鉛筆で描きます。

2、絵の具で木を描いていきます。節を意識して縦の線を引きます。

茶色を2、3色使うと本物らしくなります。

塗り終わったら乾かし、幹の形に合わせて余分なところを切り取ります。

3、次に、コーヒーフィルターで葉っぱを作ります。ここで「にじみ絵」の技法を使います。

「にじみ絵」はとても簡単。コーヒーフィルターに薄めた絵の具をポトンと落とすだけ。みるみるうちに、じわーっと広がります。数色混ぜると色が混ざってきれいです。これを数枚作りましょう。

4、コーヒーフィルターが乾いたら葉っぱの形に切ります。普通の葉っぱの形でもいいですが、あまり揃いすぎていない方が味があっていいと思います。落ち葉らしい色だけでなく、いろいろな色があってもいいですよね。

5、保育者が作るのはここまで。全てを作らずに、葉っぱ「数枚」と、木の幹を保育室に貼りましょう。

6、子どもたちが興味をもったら、「この葉っぱはね、みんなにもできるんだよ。」「絵の具をちょっとだけつけると、ほーら!」などと言ってにじんだ様子を見せます。

7、「やってみたい!」と声があがったら、一緒にやってみましょう。リアリティにこだわらず、子どもたちが好きな色を用意してあげてもいいと思います。何かを作り上げるというよりも、絵の具がにじんでいくのを楽しむと、子どもたちもそれほど構えずにできますよ!

乾いたら、子どもたちと好きな葉っぱ型に切り、壁に貼っていきできあがりです。

集まりなどで子どもたちの作った葉っぱを紹介して、それぞれ違ったにじみ模様を共有して楽しむのもいいと思います。

できあがった後も少しずつ葉っぱを足していくと、変わっていく様子も楽しめますね。

もっと簡単にしたければ、木の幹を色画用紙でつくってもいいと思います。「自分のクラスの子どもたちには、これが合っているかな?」などと、保育者が試行錯誤することが保育のおもしろさだと思います。

ぜひこのアイディアをもとに、いろいろなアレンジを楽しんでみてください。