「せっかく作ったものを捨てたくない」「友だちに壊されたくない」を実現するには?

子どもたちは、動物や人形などの工作物が壊れたときに「けがをした」などという表現をすることがありますね。子どもたちは、自分たちの作ったものに思い入れを強くもっているわけです

ただ、大事な工作物とはいえ、いつかは片づける必要があります。

そのとき、こっそり捨てるのではなく、「作ったものはどうする? 捨てられる?」「2人以上で一緒に作った工作はどうする?」「誰が持ち帰る?」といった処分の仕方・扱いについて、子どもたちと相談してみましょう。

こういった工作物の処分の仕方・片づけ方を相談するなかで、「家はぼくが、車は〇〇くんが持って帰っておうちでまた遊ぶ」「お別れ会をする」などとアイディアが出てくることも。子どもたちの思考力や思いやりの心が育まれていく貴重な機会になります。

また、使っているのか、使い終わったのかわからない工作物やおもちゃを、友だちに「まだ使う」「壊さないでほしい」と伝えたいこともありますね。

これらも、朝や帰りの会で、「どうしたらみんなに、壊さないでほしいという気持ちが伝わるかな?」と相談してみるといいでしょう。

「こわさないで」と書いて貼るなどといったルールが決まれば、文字を使うメリットを教える活動にもつながります。