ハンディをもった子に補助の保育者をつけたり、別室で教育したりしている園もあるかもしれません。しかし、この環境自体が少し差別的で、いじめを生む原因のひとつになりかねないかもしれません。
ハンディをもった子も、当たり前に一緒に過ごす環境をつくっていく方が、子どもたちにとってより望ましい形ではないかと考えています。
そのような環境が実現できれば保育者も少人数でまかなえるので、保育者の処遇改善にもつながると考えています。
大きい声を出さず、急がず、おだやかにゆっくりと行動を
ハンディをもった子の統合保育の、大きな関わり方のポイントは以下3つです。
- 大きい声をあげるな
- 急ぐな
- おだやかにゆっくりと行動を
例えば、ハンディをもった子が暴れ出したとき、目の前にいた子を無視して、その場にかけつけるのではなく、「○○くん、これを続けて少し待っていてね」とおだやかに声をかけてからハンディをもった子のところに向かい対応します。大きいやバタバタと走り回って追いかけることなく、ゆっくりと火事場へ向かう。そういった対応で、クラスの全体のおだやかな空気と子どもたちの充足感が保障されるのです。
「3・4歳児の7・8月からの保育「不ぞろいの育ちが目立ち始める時期にこそ取り組みたい6つのこと」でも、ハンディのある子と一緒に過ごす方法を詳しく紹介していますので、こちらも参考にしてください。