「今日は何が楽しかった?」「明日も遊ぼうね」の会話を
新しいクラスや保育者、友達と出会う4・5月の子どもたちは、不安定になりがちです。この時期に安心できる環境をつくる意義は、「4・5月 子どもが安定する環境づくりのポイントは?」でご紹介しましたが、安心感を与える声かけもあります。
それは1日の終わりに、子どもたちに今日は何をして遊んだかを聞き、「明日も続きをしようね」と伝えてあげることです。0・1歳なら「○○ちゃんは今日、○○をして遊んだね」、2歳以上の子どもなら「今日は何が楽しかった?」と聞いて、今日楽しかったことを子どもに思い出させましょう。そして「明日も遊ぼうね」と声をかければ、園での楽しかった遊びが記憶に残り、明日の登園が楽しみになるのです。
また、子どもたちの振り返る力や表現力、記憶力を伸ばす体験にもなります。
全員に質問する必要はありません。保育者に聞かれている友達の隣にいた子も、「私は○○が楽しかったな。明日も続きができるんだ」と考えるでしょう。帰りの会で聞いてもいいと思います。保護者のかたにも、同様の声かけをしてもらうと、さらによい効果が生まれるはずです。
写真提供:ペイレスイメージズ