使わないと固くなる「油粘土」。どう管理すれば楽しく遊べる?

粘土遊びは子どもの好きな遊びのひとつです。粘土の感触がよいことのほかに、好きな形に作れる自由度の高さも、人気の理由といえるでしょう。

園でよく使われている油粘土は、耳たぶくらいの柔らかさをキープすると、楽しく遊ぶことができます。しかし、それより固くなると扱いづらく、子どもたちが作ることを断念してしまうことがあります。

そんな油粘土ですが、扱いやすい柔らかさを保つ方法がありますので、今回はそれをご紹介します。

方法1

水分を足しながら、ときどき練る

柔らかさを保つための基本は、蓋のできる丈夫なタッパーなどの容器に入れて保管し、ときどき練ることです。

固くなってしまった油粘土は、水で濡らしたぞうきんをレンジで温めて(30〜40秒)、油粘土を包んでしばらく置きましょう。そのあとに練ると柔らかさが戻ってきます。

このように油粘土は、水分を足して温めることで柔らかくなるという性質をもちます。ですから、逆に言うと冬は特に固くなりやすいのです。使う前に固いなと思ったら、粘土をポリ袋に入れて口を縛ってから、45〜50℃程度のお湯で温めるのもいいでしょう。

(ちなみに、油粘土は、きちんと管理しても長く使用するとやや固くなります。適切なタイミングで購入し直すことも大切です。)

方法2

2・3歳までは、保育者が管理する

2・3歳までの子どもの油粘土は、保育者がまとめて保管し、使うときに子どもたちに必要な分量を使わせることをおすすめします。

柔らかさを保つには、ときどき練ったり、水気を足したりする必要があるのですが、2・3歳児には、その管理能力はないからです。

4・5歳児になれば、固くなった油粘土を自分で練る力もついてきますので、子どもたちに個別で管理させて、適度な柔らかさを保てるように水を加えて練り込む方法などを教えましょう。

※粘土遊びを楽しむ環境づくり&遊び方については、年齢別で次回以降に特集します。