「見ているからいいの」の言葉の裏の気持ちー慎重すぎる子・負けず嫌いな子ー

遊びの中に入っていない様子を見て「〇〇ちゃんも一緒にやろうよ」と声をかけても、「見てるからいいの」という子どもがいます。

この言葉の裏には、「本当はやりたいけど、失敗したらどうしよう」「失敗したらいやだな」という不安やプライドが隠れていることがあります。

慎重さも、負けず嫌いも、プライドも、闘争心も、それぞれの子どものよさでもあります。これらも大切にしていきながら、「本当はやりたい」の気持ちに応えられるようにするといいですね。

アスレチック遊具を怖がるなど、本当はやりたいけれど挑戦できない子どもには、「支えてあげるからやってみる?」などと、挑戦できるように声をかけてあげましょう。

また、失敗や負けるのがいやで、ゲームなどに参加しない子どももいるでしょう。そんな場合には、「先生と(または〇〇ちゃんと)ペアになってやらない?」などと声をかけて誘ってみてはいかがでしょう。ペアで取り組むことで、負けたときでも「残念だったね」「悔しいね」と声をかけあえるので、ショックや悲しみは軽減されるものです。また、「勝てるように作戦を立てない?」と誘えば、前向きに取り組む思考力を養うこともできます。

負けてもまた挑戦して次は勝てるチャンスがあるように、ゲーム時間が短く、何度もできるゲームで対決するのもおすすめです。