みなさん、おしあやさんの記事で、壁面装飾作りの必要性と作業の負担感に関するへのアンケートにご協力いただきまして、ありがとうございました!
壁面装飾の必要性についてのアンケートに、「季節を感じるためなら、壁面ではなく季節の小物を飾ったり、花をいけたりすればいいと思う。」の選択肢を入れてくださったかた。また、壁面装飾の作業負担についてのアンケートでは、「実践者ではないので回答できない。」の選択肢を入れてくださったかた。
どちらのかたもありがとうございました!
これらははじめから入れておくべき選択肢でしたね。みなさんさすがです〜(笑)
私も大学時代、壁面装飾のガイドブックを見ては、「子どもはふだんの生活で、すてきな絵本の絵などにふれているのに、この絵で本当にいいの?」と、疑問に思っていました。
そんな時期に、私はある保育園の園長先生に、このようなお話を伺いました。
私は、子どもたちの過ごす部屋に、
本物の絵・本物の自然物を飾っている。
子どもに本物を見せたいから。
キャラクターもののエプロンは身につけないし、
ジャージも着ない。
家庭的な洋服をきちんとおしゃれに着たい。
美しい言葉を使って聞かせたい。
それが、子どもの本物を見分ける力と
人間としてのセンスを育てると思うから。
これを聞いたとき、「私がやりたい保育はこれだ!」と思いました。
子どもたちに季節の移ろいを味わわせたいときには、花をいける。たんぽぽの壁面装飾よりも、たんぽぽを生ける方がずっと「春がきたんだ!」ということが子どもたちに伝わる。自然への興味や観察力なども育める。
そういう意味で、アンケートの選択肢に、「季節を感じるためなら、壁面ではなく季節の小物を飾ったり、花をいければいいと思う。」と加えてくださったかたがいたのではと思っています。
とはいえ悩ましいのが、壁面装飾は保育で「求められるスキル」であるという点。
だからこそ、従来の壁面に納得していないかたに役立てば!という思いで、このサイトで壁面を使った遊びのアイディアをご紹介してきたのです。
■これまでご紹介した遊びのアイディア
1、子どもたちと一緒に作って、完成を目指す「ゆる壁面」
http://www.cuesinc.co.jp/cototomo/2018/11/20/post-1549/
2、定番の「こいのぼり制作」を壁面装飾にし、トイレへの警戒心も減少させるワザ
3、壁面で遊べるうえに、想像力や表現力が伸びるお話舞台 & 0・1歳児クラスでは、写真などの掲示で会話のきっかけが生まれ、想像力が育つこと
4、子どもたちがはさみの練習遊びで作った生き物などを、壁面に飾っていくワザ
まだまだ、ご紹介している数が少ないのですが、少しずつ増やしていきたいと思っています。
また、実は私、こんな野望をもっています。
従来の壁面装飾に納得していない保育者に贈る
「壁面遊び」のアイディア本を作りたい!!!
これまでご紹介した子どもの成長に役立つ壁面の遊び方はもちろん、保育者同士や保護者との関係性をよくするための壁面の活用法もご紹介したいと思っています。
一般的な壁面装飾のやり方が書かれた本の情報そのままに作ることに、おもしろさを感じられない人のための、オリジナリティの出し方やアレンジ案も添えて。
そしてこの本で、「壁面は飾るものではなく、遊びに使うもの!」という認識が広まるきっかけになれたらいいな……というのが、私の大きな野望です。
みなさんからの、「私はこんなふうに壁面を使っている!」というアイディアやこんなことに困っているという情報をお伺いしたいです。
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