2・3歳児1年間の保育のポイント

「無理」「ダメ」「おしまい」が大嫌いな時期

2歳は「お手伝いしたい!」「抱っこしてもらいたい!」「自分でパンツをはきたい!」と、「〜たい、〜たい、〜たい!」の欲求が強い時期。一方、「無理」「ダメ」「おしまい」この3つの言葉が大嫌いです。この時期の子どもの欲求に付き合うことは大変で、泣いたりかんしゃくを起こしたりするなど、パワーが強い子に手を焼くことも多いでしょう。

理屈は通じませんし、言葉で押さえつけてコントロールしようとしても、おそらくうまくいかないでしょう。

「やりたいんだね」「やろうね」の受け止めを

そんな2・3歳には、「やりたいんだね」「やろうね」という受け止めが大切です。手が離せずすぐにできないことでも、「うん、やろう。でも今はできないからあとでやろうか」などと、1度は「そうだね」と肯定的に受け止めましょう

「あとで」と言ったことは「今ならできるよ」と声をかけて、約束を守りましょう。子どもは何をやろうと言ったか、自分で覚えていないかもしれませんが、「あとで」をきちんと守ってくれるという姿勢を見せることで、人を信頼する気持ちが育まれます。

なお、「自分でパンツをはきたい」と言っても、できるとは限りません。できるかできないかよりも、自信や自己肯定感が味わえればよいのです。最終的にほとんど手伝ってはけた場合でも、「○○くんが選んだパンツだよね」「はけたね〜!」などと、声をかけていきましょう。こういった体験が、何事にも自分から進んで取り組む意欲につながっていきます。