5・6歳児のお店屋さんごっこは、どんなチャレンジをさせたらいい?

遊びを通した学びを保育に盛り込みたいなら、お店屋さんごっこがおすすめです。

お店で売る商品やメニュー、値段表、お金、レジなどを作り、それを使って友だちとやりとりする体験は、創意工夫する力、発想力、社会性、コミュニケーション力など多くの力を育てるからです。

お店屋さんごっこの活動を取り入れる際、これからご紹介するふたつの方法のどちらか、または両方にチャレンジすることをおすすめします。

方法1

年少・年中クラスに注文を聞いてからお店を開く

ひとつめは、品物づくりをするときに、年少・年中クラスに出かけて、「何を作ってほしいですか?」と注文を聞いて「ほしいものリスト」を作ってから、子どもたちで分担して作る方法です。

年少・年中クラスの子どもにお客さん役になってもらうことで、年下のクラスの子どもを思いやる気持ちを育むことを狙います。

注文したクラスの子どもは、年長クラスの作るものに興味津々。興味をもたれると、年長クラスの子どもは意欲的に取り組めるようになります。

一人ひとりの希望に合わせて作れば、商品の売れ残りの可能性が低くなるため、満足度の高い活動にもなりやすいでしょう。

ほしいものリストをもとに、クラスで話し合い、分担して作るようにしましょう。

方法2

図鑑で調べたり実際のお店を見学したりして、本物らしく作る

ふたつめはリアリティーを追求し、本物らしくつくる方法です。

そのために、本物を見たり、調べたりしたうえで、適した材料を探し、創意工夫しながら作ります。また、店構えもリアリティーを追求しましょう。できれば、地域でお店を実際に見学させてもらい、その様子の知識を子どもと共有し合いながら、お店を開店させられると理想的です。

見学が難しい場合は、知っている情報を話し合ったり、家族に尋ねてきたことや家族と一緒に見てきてもらったりしながら、作っていきましょう。

取り組む際の具体的なポイントは、次回以降ご紹介します。