ハンディのある子どもには、見立てる力はどのくらい育っている?

「見立て遊びが得意な子は、コミュニケーション力が高い!」の記事で、見立てる力についてご紹介しました。

今日は、ハンディのある子どもの見立て力について、補足的に解説しておきます。

コミュニケーション力の低さや興味・活動が偏るといった特徴をもつ、自閉症スペクトラムアスペルガー症候群の子どもも、定型発達の子どもと同様に、見立てる力は十分にありますものの動きや話し方などを細密に表現したり、同じ動きを繰り返したりするなど、こだわりの強さも見られると思います。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもは、見立て遊びをしているときにも多動性が強く出てしまい、「集中して遊ばない→見立てる力が弱い」と判断されがちですが、見立てる力は定型発達の子どもに劣りません

ハンディのある子どもには、遊びを言葉で説明するだけでなく、図式化してあげるといいでしょう。

例えばお店やさんごっこでは、「商品を渡す」「お金をもらう」という順序を簡単な絵で描いて示してあげれば、遊び方が明確になり、遊びに加わりやすくなります