[Report]イマドキ女子を大解剖!? 「10歳キラキラ白書」とは

幼い頃から共働き家庭で育った女の子は、どんな価値観・仕事感をもつようになるのか? その答えも垣間見られた、株式会社ワコールによる「10歳キラキラ白書2019年版」発表会の様子をレポートします。

キャリア志向、でも「女の子らしさ」意識も高い

発表会には、11歳の女の子はじめ3人のお子さんがいるタレントの山口もえさんも登場。

ワコールでは2016年から毎年、心と体の変化が大きな10歳の女の子を中心に、意識調査を実施、白書としてまとめています。2019年の大きなテーマは、「10歳女子が描く、結婚観・仕事観と、それに及ぼす父親の影響」。登壇したのは、以前、バイリンガル保育の記事でお話を伺った、目白大学人間学部心理カウンセリング学科、小野寺敦子先生です。

そのときの記事はこちら。

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主な調査結果としては、「働く母親をもつ10歳女の子の多くが、仕事を一生続けたいと考えている」ということがありました。共働きの家庭が当たり前になり、同性であるママの働く姿を見ることが、女の子のキャリア意識に影響を与えているようです。一方で、「将来なりたい職業」の1位は「保育士」・「幼稚園の先生」。身近な存在である保育の仕事に憧れをもっているようです。その他、「女子は男子よりも、丁寧な言葉遣いの方がよい」「女子は男子よりも料理が上手に出来た方がよい」と思う割合がいずれも7割以上という結果も出るなど、女の子らしさを大事にする傾向も見られました。

(主な調査結果:「あなたの将来のイメージを教えてね」という質問に対し、「仕事は一生続けたい(37.9%)」、「仕事をして、結婚したら仕事はやめたい(23.6%)」「仕事はせずに、すぐ結婚したい(2.0%)」「まだわからない(29.9%)」)

「仕事は一生続けたい」と回答した10歳女の子のママの8割は働いており、全体平均より高い。働くママの背中を見ることが、キャリア意識形成に影響している?(「10歳キラキラ白書2019年版」より)