子どもを成長させるための絵本の揃え方とコーナーづくりのポイントは?

絵本は、どのような分野を揃えるといいのでしょうか。

絵本選びと保育室のコーナーづくりのポイントは、以下の通りです。

■0〜2歳

シンプルで繰り返しの多いものや、リズミカルで美しい言葉を使った絵本を用意しましょう。

また、イラストの絵本だけでなく、動物や食べ物などの実写絵本も用意しましょう。くだものを手にとって食べるようなコミュニケーション遊びや、乗り物や生き物など、ものの名前への興味を育てることに活用できます。

絵本を題材に、動物の鳴き声や動きのまねっこあそびなどを経験させましょう。身体を使って遊ぶことができますし、劇活動につながる表現遊びとなります。

絵本で子どもたちが気に入ったシーンを壁面に貼る、お気に入りの乗り物や生き物の実写写真を貼るなどすると、翌日以降も思い出して表現遊びなどを楽しむことができます。

■2・3歳

見立て・つもり遊びを楽しむ2・3歳の子どもには、印象的なシーンのある絵本などを用意しましょう。「おおきなかぶ」のような、繰り返しの多い絵本を用意すると、遊びの中で役になりきって遊ぶことができます。

また、着替えや歯みがき、挨拶などの、生活指導絵本も用意して、生活面での自立に興味をもたせましょう。

■4〜6歳

4〜6歳には、ストーリーのある少し長いお話も読み聞かせできる時期です。自分たちで読めそうな短い絵本ばかりでなく、読み聞かせに向いた絵本も用意しましょう。

4・5歳になると、お手紙づくりなど文字への興味が深まっていきます。わからない文字を、本や図鑑で調べたがることがあるので、読み物以外に、生活指導絵本、文字学習ができる本、数字学習ができる本なども用意してください。

また、絵本の横に造形のコーナーを設定するなど、遊びを組み合わせられるようにコーナーを作ると、文字や数の本や、図鑑などを参考にするほか、本をレシピ本やお勉強ごっこ用の本などに見立てて遊ぶこともあるかもしれません。

とはいえ、絵本をじっくり読みたい子どもの妨げにならないように、ついたてや壁で仕切るなど、ソファーや机の向きを考慮してみましょう。