保育者の「黙って立ち去る」行為が、待てない子どもを増やしてしまうってホント?

子どもと遊んだり、話していたりしているときに、別の場所へ行かなければならず、その場を立ち去るということはよくあると思います。

そのとき、子どもたちに、

今から〇〇を取ってくるから、待っていてね

△△くんに呼ばれたから、少し行ってくるけど、続けていてね

などと、声をかけてから立ち去るようにしているでしょうか。

実はこの声かけ、とっても大切なのです。

この声かけが、子どもの「待つ気持ち」を育てることにつながるからです。

予告なしに立ち去ると待てない子どもになることが…

予告なしに立ち去った場合、子どもは「先生は、どこに行ったの?」「いつまで待つの?」という不安な気持ちになっています。こういった行動が続くと、子どもの不安が強くなってしまい、待てない子どもや「早く、早く」と急かす子どもに育ってしまう可能性があります。

また、黙って立ち去ることは、その場にいる子どもに「自分は大切にされていない」と思わせてしまう可能性も。

ちょっとしたことですが、保育者は慌ててその場を立ち去るのではなく、「予告してから立ち去る」という関わりで、子どもに安心感を与えてほしいと思います。

※ほかにも……子育て中の子どもが寝た隙に出かけて子どもを泣かせてしまうといった行動が、トラウマになることも。注意したいですね。