保育に不安を抱える方へ。教え方の上手な先生を見て、不安にならないようにしよう!

子どもに話すのが上手で子どもをうまく誘導したり、効率的に保育を進めていたりする先生を見て、「私はあんなふうに上手に誘導できない」「私は何をやっても時間がかかる」と落ち込む保育者のかたもいるかもしれません。

テキパキと子どもを導き、盛り上げ、効率的に保育を進めている保育者は、誰から見てもスムーズに見えてわかりやすいので、うらやましいものです。

確かにそうした保育ができるのは、大人数の子どもたちと一緒に生活するうえで悪いことではありません。しかし、丁寧な保育にもメリットがたくさんあります。

子どもたちの丁寧さが伸びることも

テキパキの保育では、遅い子やみんなと違う子が目立ちがちです。それは、保育者のテキパキや効率、パワフルさに、ついていけない子どももいるからです。

逆に丁寧に保育をするクラスでは、慎重派や個性派の子どもに見られる丁寧さや綿密さ、自由さが、言語・表現活動などで現れていることがよくあります

さらにトラブルが起きたときにも、「今日はゆっくり問題解決に時間を使おう」などと、考える保育者のもとで育つ子どもたちは、子どもたちの思考力や判断力が高まり、よりよく成長することができます。

また、子どもたちも穏やかな雰囲気のある保育者には、声をかけやすいものです。

「上手な盛り上げ方や進行管理ができること」と「丁寧な保育ができること」は、どちらが「よい・悪い」ではなく、単なる保育者の「違い」です。

どちらのタイプの保育者も、その意識をもつことで、保育者間のストレスも軽減されるものです。

「盛り上げや進行管理の上手な先生がいい保育者」などと、自分の中の観念で、壁をつくらないようにしましょう。

また、これからはこの保育観に、馴染まない・染まらない・落ち込まない。

その意識で、保育をするようにしてくださいね。