お店屋さんごっこのお店や劇遊びなどの出し物などを決めるときなど、意見をひとつにまとめなければいけないことがありますね。
このとき、単にじゃんけんや多数決でなく、相手の気持ちを理解しながら、意見をひとつにまとめるという経験をさせたいものです。
今回は、そんな話し合いの進め方のコツをご紹介します。
まず、グループで司会者をひとり決めて、「みんなの意見を順番に聞いてね」と全員の意見を聞くように促し、みんなの考えを知る機会をつくりましょう。
「どうしてそう思うのか」という理由も添えさせると、「それもいいね!」と友だちの意見に賛同する子どもも出てきます。
やりたいことが活発に出なかったり、話し合いが平行線のままになったりすることもあるでしょう。
こういったときは、ほかのグループの決め方やまとめ方を伝えたり、「やりたいことが違う子どうしでも一緒に取り組める方法はないかな?」、「外でも、〇〇遊びはできるんじゃない?」などと、妥協策やアイディアにつながるヒントを出して見守ります。
全員の意見がまとまるには時間がかかるものです。
一定の時間、話し合ってもまとまらないときは、翌日などにまわしましょう。
子どもたちには、「明日までに、何かいいアイディアがないか考えてきて」と伝えておきます。
そうすると、新しいアイディアを思いつく子や、気持ちが変化する子も出てきます。
どうしても決まらず、「多数決やじゃんけんで決めたい」ということになれば、それも試してみればいいのです。
なかには「じゃんけんで決めたら、損をしちゃった」と思う子ども出てくるかもしれません。それも、よい学びです。
相手に意見を伝えたり、聞いたりする話し合いを繰り返しながら、折り合いのつけ方や交渉力などがみがかれていきます。