描画活動で、絵の指導はしていいの?

ペンやクレヨンを口にくわえたまま絵が進まなかったり、大人に「描いて」と言ったり、お絵かきの時間を嫌がったり。クラスに何名かは、絵を描くのをいやがる子どもがいるかもしれません。

そんな子どもに出会ったとき、「子どもの自由な発想力を大切にしたいから、自由に描かせたい」「でも、少しは教えたほうがいいのかな?」という気持ちの狭間で揺れ動くことがあるかもしれません。

私はやはり、絵を描くための基礎知識は教えてあげてほしいと考えます。

絵を描く力は、ペンやクレヨンを用意しただけで育つということはなかなかありません。保育者の絵をまねしたり、教えてもらったり、一緒に楽しく描いたりするうちに、絵を描くことが上達していきますし、描くことが好きになっていくものです。

「〇〇を描いて!」というのは、一緒に絵を描いて楽しみたいという気持ちの場合と、「うまく描けないから描いてほしい」というお願いの2つのケースがあります。

そのときの子どもの様子に合わせて、交代で描いて楽しむ、お手本を描いてみせてあげるなどの対応を取り入れてみてください。

そのとき、絵かき歌で手本を見せれば、人や動物などの描き方の基本を楽しくマスターすることができます

描画への苦手意識が強い子どもには、保育者が点で絵を描いて、その点をつないでいけば絵ができる活動を取り入れて、絵を描くこと自体を楽しませるのもいいでしょう。

具体的な描き方の指導法は、以下の記事も参考にしてください。