ままごと遊びで、道具の取り合いを防ぐには?

道具の取り合いが起きやすい1・2・3歳

人の真似をしたがる1歳頃から、子どもはままごと遊びを楽しむようになります。しかし、役割を演じることを楽しめるようになる前の3歳頃までの子どもは、包丁やガスコンロ、フライパンなどのメインの道具の取り合いが起きることはよくあるものです。ままごと遊びが流行ると、多くの子どもが集まって遊ぶため無理もありません。

1・2・3歳クラスでは、道具を多めに用意しよう

4歳以降は、「順番ね」と声をかけて、がまんや自己コントロール力を育てることも必要ですが、1・2・3歳は、「やってみたい!」という思いをもって挑戦し、「できた!」「やった!」という満足感を味わいながら意欲を伸ばし、できることを増やしたい時期です。道具を多めに用意し、全ての子どもが存分に遊べるようにしたいですね。

市販のままごと用のキッチンは、ひとりで遊ぶようにできていますから、1・2・3歳クラスのままごとスペースは、ひと工夫が必要です。

人気のあるフライパンや包丁、ガスコンロは、複数作る

そこでおすすめしたいのは、画用紙などを使って、キッチンのガスコンロを複数作ることです。複雑に作る必要はありません。四角い画用紙に丸い円盤を置けば十分です。フライパンや包丁など、人気のある道具も厚紙やアルミホイルなどで簡単に作り、多めに用意しましょう。

また、キッチン台は立って遊ぶと隣の子とぶつかりやすく、トラブルが起きやすいものです。立って使う場合は間隔をあけてガスコンロを作るのもひとつの方法ですが、座り姿勢や立て膝で遊べる低い台にすることで、ぶつかりにくくなります

教室の形や広さ、子どもたちの状況に合わせてままごと道具を用意してみてください。