探索・探究行動を止めない環境づくりを
0歳は、ハイハイをして気になるものまで近づいてさわる、容器の中に入っているものを出し入れするなど、探索・探究行動を存分に行います。これは人に生来刷り込まれた本能で、自分の食べ物を探し、必要な道具を手に入れ、安全な場所を探すといった探索・探究心が旺盛だったからこそ、これほど長く生き残ってきたのです。
これから社会に出てさまざまな場面に出合い、自分の力で乗り越えていくために、0歳児には探索・探究がたっぷりできる環境を用意してあげましょう。ひもをひっぱったり、指を穴に入れたり、物を落としたり、ねじったり、なめたり。こういった行動を禁止しなくてもいいような環境をつくりましょう。やりたいだけやる体験をして、充足感を味わうことが大切です。
ただし、興味の移り変わりが早い0歳。いつも同じおもちゃをだしっぱなしにしておくのではなく、興味に合わせておもちゃを替えていくようにしてください。
また、探索・探究の活動の土台にあるのは、保育者と子ども間にある愛着関係です。はじめて見たものに「さわっていいよ」「ここをさわるとおもしろいよ」「ここに入るよ」などと、ときどき見せてあげることで、安心して自由に探索・探究行動をとることができます。