4・5歳児1年間の保育のポイント②

がまん強さはどう育てるといい?

「できた!」の経験を積むことが大切な2・3歳は、がまんをさせる必要はそれほどありませんが、4歳からは、5歳の終わりまでにかけてがまんする経験をさせたいものです。しかし、がまんは4歳にとってつらい経験で、がまんできるときとできないときがある、中途半端な時期なのです。

4・5歳でのがまん体験を成功させるおすすめの方法は、友達と一緒にがまんさせる機会をつくること。グループ活動に取り組み、助け合いながら乗りきっていくような進め方です。

がまんが続かない子もいるでしょうが、5分だけがまんして取り組み、集中力が切れたら次の子にバトンタッチするというようにしながら、ゴールへ向かいます。最後には、「一緒にやったから乗り越えられたね。みんなすごいよ! みんなでバンザイしよう!」といった、がまんのあとにある喜びも感じられるような体験もしておきましょう。

そうすることで、5・6歳になったとき、自分のやるべきことに責任をもつ強さが育っていきます。

写真提供:ペイレスイメージズ